毛鉤研究会2月 (春の小鉤巻編)

先週我が家において発令されてしまった釣り禁止令が2週間ぶりに解除。
というわけでまたまたやってしまった東京トラウトカントリー
今日は月1回のペースで開催されている毛鉤研究会に実質2度目の参戦なのである。

早朝からたくさん集まった。果たして入りきれるのか?

会員になられたくりぼうさん。キヤノンのカメラ持ってらっしゃるらしい。代表やきょ→じさんに近い? いずれにしろ写真部に心強い仲間登場である。

2階の奥座敷にて。
「こら、熊さんよ!」

「なんでい、八っつぁん!」

なんて、やり取りがあったかどうかはさておき。

まずは最近気になり始めてる毛鉤ケースの診断会。

といっても全て吉田代表のコレクションなのだが。防水性の高いものからヴィンテージ、自作ものまで…凄い数!

実釣中毛鉤ケースが濡れてしまうことも多いようなので、パッキンがしっかりした防水仕様のものがお勧めとのこと。
また中の湿気を防ぐためには、使用前に収めておく部分と使用後に乾かす部分を別々にしておくと良いそうだ。
ふむふむ。
銘木で自作するとして…
パッキンは似合わないよなぁ。となると防水機能を採り入れるのは難しいか…
蓋が個別で開いたりマグネットだったりするのはいいかも。
内寸がC&Fのシートにピッタリだと取り替えられていいなぁ。
いろいろこだわれそうなところもあって機能のおとしどころが難しい。

で、コレクションの中に見つけました美しい毛鉤群。これは撮っておきましょう。

続いてフック毎の特徴、メリット、デメリットの解説。
無敵のフックがあるわけでなく、状況に応じて使い分けるのが大切とのこと。

ワシも巻き用に1ケースフックを持ち込んだのだが、どうやらこのフックは刺さりやすいが抜けやすいのが特徴のよう。果たしてそれが吉と出るか凶と出るか…
(と死亡フラグを立てておく)

甘いコーヒーさんからは沢講習のドキュメントが配布され(これは永久保存版ですよ!)、スリング、カラビナの展示、割引価格での実売も。

さて今日の提題「春の小鉤」。
小さい毛鉤ではハックルが重要でここが大きくなると結局毛鉤も大きくできあがってしまうそうだ。
糸を巻く時もヨリをほどいていかにも糸っぽい感じを消しながら巻いていくのがコツらしい。
淡い色の春の小鉤を巻いていく先生。

ツートンで巻く時は2本の糸を軸糸と巻き糸にわけて数回ずつ入れ替えながら巻いていく。

なるほど。こうすればいつぞやのワシみたいに蜂を作ったつもりが小蝿と間違われるようなことはないわけですよ。

ハックルの半分をとってしまってから巻くと綺麗になるらしい。
さらに浮かせるタイプの毛鉤の場合ハックルの裏面を上にして巻きつけるといい仕上げになるとのこと。
メモしとかないと忘れそう。

今回使われたオリヅル絹手縫糸とMARUTO D-1031-EB #14

こんな補助ツールも。

んで、できた毛鉤の撮影モードに。

こんな感じに…

撮るのはペタウロさん。ワシと違って美しい写真を撮りますよ。

スルーウィングバーナーを使って作った羽根をとりつけるのコーナー。

メイフライ用ですな。

羽根だけに頼らず実戦向けに前後にハックルを巻く。

完成しましたよ。

パラシュートもいく。パラシュートの根元部分をしっかり巻いて固定した後瞬間接着剤で留めてしまう。

ハックルは必ず上側から巻いて下におろしていく(でないとハックルが寝てしまう)。

もうテンコ盛りすぎてアップアップしてしまいそうになったところで講義終了。
って時計みたらまだ10時。いつもながら内容が濃いのでついていくので精一杯。

休憩となったところできょ→じさんからうなぎパイの差し入れ。ごちでごわす。

窓の外のカップル(立川Mさん)を眺める中年男性諸君。

さて実釣のほう。
研究会の始まる8時前にも大淵で少し試してみたのだが、どうにも魚がでない。
家でブンブンの改修版を巻いて持ってきたのだが、この毛鉤、ワイヤー巻きすぎたのかどうにも重過ぎるようだ。
先生にも試投して頂いたのだが、ウッと失笑される始末。

朝10時には自由行動となったのでまずは川岸を下りリッチゾーンのほうへ行ってみる。
一番下流の反転のある淵。なんか釣れるんじゃないかと頑張って竿を出すが…

これが全く魚の気配がない。
昨年暮れにワサワサッと姿を見せた水中の班長も出てきてくれない。

これはつらいな戻るかなということになり、上流へと引き返しながらキャストを繰り返す。

専属運転手さんとK隊長。

結局お昼近くになってもアタリがなかったので早めに昼食をとり、午後にかけてみることにする。

ーうーん、どうしますかね。午後からー

スペアリブライス食べながら考えたのだが、先週K隊長に岬の攻略方法を伝授頂き、だいぶ手ごたえを得ていたのを思い出し、今日も先週に引き続きそれを実践してみることにする。

午後になる。
まずは岬の手前で様子を見た後、先端の大岩に移る。
今日は朝から天気も良く風もないのですこぶる快適。午前中作ったブンブン型毛鉤をキャストする。
反転流にのってポイントに寄っていくライン。こういう具合になった時は調子がいい。勢いでラインをどんどん送り込む(送り込んでいいのか?)。
ポイント通過後はアタリ待ち。
ゆっくり引き上げながら手感で確認すると…

魚掛かる!

竿をたてようとすると…
わずかの間竿がブルブルと振動して…

ばれた。まぁ仕方ない。

も一度反転流に毛鉤をいれる。
何度かいれなおすとまたスコーッときた後、ラインがブルっとして…

ばれる。ばれ続ける。連続4回。

うーん…
竿もラインも釣果あった先週のままだし、やってることにそんなに変わりは…
しいて言えば毛鉤があの時使ってた「蝉丸」から今朝巻いたばかりの「ブンブン」になったことくらい。
あぁ、そういえば今朝巻いた毛鉤は使ってるフックが新しく…

ーそのフックは刺さりはいいですがバレやすいから気をつけてー

朝の講義で代表がそう言っていたのが急に脳裏に甦る。

そうか。これか。このことか…

まぁ原因の100%がフックに、というはずもないのだが、とりあえず一つ一つ解決せんといかん。
これだけの高活性、そう長くは続かんだろうからとにかく急がないと…

毛鉤を急遽実績のある「蝉丸」に差し替えてキャストする。
毛鉤は着水して潜行するなり、ガッと強いアタリがくる。
慌てて竿を立てた時にはハリスが切れ、先端の毛鉤もなくなっていた。

いかん! チャンスタイムが終わってしまう!

ハリスに新しい蝉丸を結び追加投入する。
今度は仕掛けがスコーッと沈み、ポイント過ぎた辺りでゆっくり引き上げにかかると、魚がかかってる時の重みが!

今度はテンション保ったまましばらく様子見。頃合いを見てクッとテンションに力を入れ2段掛けっぽくする。
これなら抜けますまい。

手元にラインをたぐり寄せる。ふぅ、ようやく今日一匹目。
安心しきって水面から魚を引き上げたところで…

プツンとハリスが切れ、結局それが今日最後のアタリとなった。

チャンスは確実にものにせぃ! と自分に向けて説教したくなった2月の毛鉤研究会。

残84尾かわらず。

(甘いコーヒーさんにはプレゼントを頂きました。ありがとうございます)