冬季自主トレの3 (闇軍師編)

前夜またもや毛鉤巻きに全力で向き合ってしまい、案の定寝坊。
ワシを乗せた電車が奥多摩駅に到着したのは11時20分くらいだった。
日原方面行きの土日のバス出発は11時00分発の次が12時55分。どうしたもんかと駅前を見渡すと個人タクシーあり!
釣り解禁になると1、2台いるらしい。
ありがたや、ということでいつもの東京トラウトカントリーまで行ってもらうことにする。

TTCには11時30分に到着。

今日は解禁直前だからかはたまた釣り関連のイベントがないせいか、入場してるのはボルダーの人々ばかりである。

午後からの半日券でいくにはまだちと早いのでキッチンメイフライで昼食を先に頂く。

釣師は他にフライ一人のみ。落ち着いて練習するには最高の環境ではないですか。いつもの通り軍師に相談し教えを請う。

さて今日はどのように攻めればよいか、と。

TTCの闇将軍。スタッフE殿はワシがTTCに出入りするようになって以来コトある毎に策を授けてくれている。

ーアタリを増やすにはハリスを細くしろー
ー優勝するならぶっつけを狙えー
ー人が多いなら岸壁下も撃てー
ー釣果をあげるにはまずドライからいけー

気まぐれなワシはまたその通りに行動しないことも多く、会うたびに、たまには現場のスタッフの話も聞いてみろ、と笑って説教される。

そんな軍師殿の今日の作戦はズバリ
ーどんどん動けー

人がいないのだからどこでもやりたい放題、釣り放題。とすれば動いたほうが釣果が増える。

なるほど、確かにその通りであるな。

深く感服し、作戦通りに一応は動いてみたものの…
(梯子ありがとうございます! 感謝!)

結局最近の脳内トレンドである岬に入るワシ。

先週の研究会の時は結局ボウズに終わったのだが、最後の1匹はアタリとりから寄せるとこまで自分なりに釣り上げた感があった。
今日はもう少しここを試して、確実に釣れるようにもっていきたい。

昼も12時をまわったところ。早速「蝉丸」を投じる。が、今日はなぜかこの岬、アタリが全くない。
流れの中そっと覗くと魚はウヨウヨいるのだが、皆スレきっている。
逆にその隣の大淵のところは、全部が全部ではないが、水面近くまであがってくる魚もいたりして、明らかにガードが緩い。
昨日の雨が影響したのか、あるいは大淵に放流があったのか…
いずれにしろ先週とは全く逆の展開。今日は大淵か…

あれだけやる気のありそうな魚がいるのなら、と岬の大岩の上から急遽大淵めがけて金玉ビーズヘッドの江夏先生をキャストすると、パクッとあっさり虹鱒を釣り上げることができた。
さすがは江夏さん。そのまま休む間もなく大先生を岬へと放り込むと今度はこちらでも一匹あがる。

ではと調子にのって小橋の脇も試したがこちらはアタリなし。
下流のリッチゾーンもアタリなし。
しかたなし。再び岬に入り1匹。大淵でまた1匹。
計4匹になったところで江夏大先生苦しくなった。球種を覚えられたか?
「蝉丸」やら「ブンブン」をそこから投入してもみたがなんの反応もなく…

いったいワシどうしたらよいか?

ポンド前にいた軍師殿答える。
ーBHに頼らない。今の地合いならパラシュート十分。さすれば道は開かれんー

大淵めがけて白のパラシュート#14を投げる。
着水して間もなく、周囲の魚ざわめき、その中の一匹が遂に食いつく。
待ってましたととくじろう。食いつく瞬間、勢いよくあわせた。と、ハリス切れ、パラシュート持って行かれる。

いかん。すぐあわせてよかったのか? ドライのアワセ方がよくわからない…

めげずにもう一度キャストするとまたまた白に食いついてくる。
今度はひたすら見。
アタリをとらずにジーッとしていると、虹鱒、毛鉤加えてから2秒たらずでフーッと毛鉤を吐き出す。

今度は遅かったか…
これはいったいどうすれば…

春に向けて新たな課題が見え隠れしているのを感じた冬季自主トレ。

軍師E殿と二人、あーでもない、こーでもないと日暮れまで議論しながら、そのまま「川よし」へと消える…

マイナス4尾で残80尾。