冬季自主トレの2(赤竿逝く)

今日は吉田毛鉤会プチイベントの開催日なのだが、今回は涙をのんで欠席。
というのも今年中2月末までに100尾達成の目標まで残り35尾。
温情措置で期限のほうは延長してもらったのだが、それでも到達はかなりギリギリな状況。
先週はTTCで屈辱的な大敗を喫してしまったし、釣れる時には少しでも釣っておきたい。一軍キャンプには同行せず居残り自主トレである。

そんなわけでガラガラの首都高を抜け、やってきたのはいつもの東京トラウトカントリー(TTC)。今週初めに体調を崩してしまった為、まだ病み上がりの状態だが、まぁここなら管理棟もストーブで暖かいし、風邪をこじらすこともないだろう。
10時半過ぎに到着すると早速メインストリームへ降りる。この時期のTTC、陽の当たる午前中はかなり重要である。

空いていた深瀬から入ったところ、底に沈みきった魚たちは完全な防御態勢。DFが多過ぎというよりなんだか全員キーパーにした11人で全力守られている感じ。こちらからのしかけに一切反応がない…
シャロムの場合はある程度魚が前がかりになる分(DF5人で綺麗なオフサイドトラップを仕掛けてくる時もあるが)こちらとしてもカウンターを狙いやすいのだが、これだけディフェンシヴにこられると…
お助けポイントの深瀬奥の浅くなった部分にも魚影が一切なく、今のワシではラチがあかんので、大淵が空くのを待って岬の先の大きな岩の上に入る。
先日新しく巻いた毛鉤「剣羽根三連紅王蟲胴」。試しにひょいと投げ入れてみたが、これがなかなか沈まない。そしてまた沈み方が悪いわりに水中の見え方もよくない。ワイヤーは入れてあるがハリが細軸でBHもついてないのが原因か? 非常に使い勝手がよろしくない。
このポイントは流れが相当激しいので、シャロムの森で使ってるのよりもう1段階重い毛鉤を使わないと、魚のいる層まで毛鉤が潜りきらず、強い流れに引っ張られて表層を漂ってしまう。その対策にと新しく巻いてみたのだが、もう少し調整を繰り返さんとダメなようだ。
しかたないのでショットにガン玉を1つ、また1つと増やし、2つ目までつけて流したところ、いい按排に沈んでいくようになり、ほどなくというのか、ようやくというのか、なんとか1尾目を釣り上げた。
(スタッフEさんに後で聞いたところ、TTCではショットをうつのはレギュレーション違反としているようなのでショット好きの方は注意。毛鉤のほうを重くしませう)

今日はテンカラはワシのみ。ルアー、フライでポツポツと幾人か入っているようだが、水温も厳しく魚の反応も今ひとつのようだ。
ワシの本日の目標は5尾ということで、陽が当たらなくなった午後はいきなり江夏さんを投入して小橋横で1尾。

ここで事件が発生。取り込み後、河原に置いてあった赤竿を持ち上げようとしたら、岩にひっかかりテコの原理でポキッと… 嗚呼!

サンスイ持って行ったら修理受けつけてくれるんだろうか…
(それにしても鬱入るわぁ…)

悩んでいてもしかたないので、そのまま折れた竿で釣りを続けることにする。

スタッフEさんが深瀬に何尾か放流しているのをあざとく狙って1尾。

と、この辺りの時間まではなかなか苦しんだのだが、2時過ぎた頃からなぜか深瀬、岬の先ともに入れ食いに…
なんかよくわからんが絶好調! ポンポン釣れるんである!
(あまりに慌ただしく撮り損ねが何尾かおります)

仕舞いには「どんな毛鉤を使われてるんですか」と声をかけられる始末(うひゃ、正直ワシに聞かれても…)。
「とにかく底まで沈めて魚の鼻先まで毛鉤をもっていってます」とわかったようなわかってないようなそんな感じで答える(汗
見習中帽子をかぶり忘れんようにせんと…

釣り始めて以来2度目のツ抜け達成であります。

お祝いにワサビ漬けと生ワサビまで頂く。
(家に戻るなり早速ワサビをガリガリ削ってみたがコレは美味い!)

というわけで今回は「魚が動かん時は魚の鼻先(の深さ)まで毛鉤を置きにいく」ことの重要性を身をもって実感。教室さまさまである。

こんなのが続けばまただいぶ楽になるんではないかと淡い期待を寄せつ、10尾減って残り25尾。