流星

おいらはよしだたくろうが好きっていうより、よしだたくろうと絡んでる時のアルフィーが昔から大好きだな。
「君に会ってからというもの僕は」

たくろうさんの歌の中では「流星」がいいかな。彼自身は「人生を語らず」がベストなんだと考えているんでしょうけども。
「流星」

この歌って、なんらかの理由があって大切な人と会えなくなった男が「君の欲しいものってなんなん? 僕の欲しかったものってなんなん?」ってどこに向かうともなく語りかけてる詩なんだと、ずっとそう思ってたんだけど、実はそうじゃないみたいです。

ってこと?で今週は、久しぶりに再会するこどもと二人で山に登ってみることにしました。ほんとは今週末は尾瀬に行くはずだったんですが…
尾瀬沼ヒュッテのテント場って予約必須だそうで。デッキみたいになってて野良の入る隙なし! これはこれで潔いな…

出発直前にそれに気づいたのは不幸中の幸い。
かといって普通のテント場ではやることなさ過ぎて暇を弄んでしまうし。
いろいろ考えた結果、ここは勝手知ったる唐松岳へ。

って目的地がかわったのも日をまたいでから。
明け方は雨が降っていたので諏訪湖S.A.で仮眠。
八方山荘前を出発したのは午前9時45分。

それにしても…
まさか一夏で三回も同じ山に登ることになるとは思ってもみなかった(汗

そうこう言ってるうちに八方池に到着。こんなに晴れてるのも珍しい。

しかし…
こんな日に限ってレンズフィルターを忘れてしまった! ちとがっくり。

越えて行けそこを〜♪
越えて行けそれを〜♪
と歌ってはいるが、だいぶしんどそうだ。そんなじゃダメだろ…

道中、五竜岳を。

丸山ケルンあたりではもうほぼほぼグロッキー状態。
そこからは一坂あるたびにしゃがみこんでたけど、午後2時25分、出発から5時間弱でなんとか唐松山荘へ到着。

テントも張り終えてラーメン用のお湯を沸かしていると…

こどもが吐き気で戻してしまう。
高山病のような症状なのですぐ着替えてテントの寝袋の中で休ませることに。
山荘の方、お気遣い頂き助かりました。本当にありがとうございました。

睡眠不足に初登山で無理し過ぎだったのかも。スヤスヤと寝てしまったので、水の買い出しついでに一人山荘前で辺りを眺めていると、牛首のほうで何やら頑張ってる人が…

めっちゃ気になるわー。
こういう人にはつい話しかけてしまいたくなってしまうオイラです。

風が強くてよく聞き取れませんでしたが…

剱岳の写真狙いの模様。

これっすな。

ここでオイラまで仮眠に入ってしまうと一気に朝になってしまいそうなので、も少し我慢。夕暮れの頃合いを見計らい、体調の回復したこどもと唐松岳頂上へ向かう。

頂上到着はまさに陽が沈むところだった。ギリギリ間に合った感じ。

登頂成功にどんなもんだいってところですかね。

ー君の欲しいものはなんですかー

彼曰く「僕の欲しいものは…ベイブレード」だそうで…
イーオンであっさり買えちゃいそうな感じが、ナイスといえばナイス。
新しいお父さんもできたし、弟も生まれたし。
もうだいたい揃ったな。

それにしても、調子にのってじゃがりこに手を出してるけど、大丈夫? と思ったらやっぱりまた気持ち悪くなってきたらしい。これはまずい。
2人で陽の落ちるとこだけ見届けると、山頂での星空観察は中止にしてテントまで降りることにする。

降りてくる途中、振り返って剱岳を。
今となってはこの子とも家族ではなくなってしまったけど、果たして一緒に山に登ったことを覚えていてくれるんだろか。

車の中で「流星」を聴いていると、そんな気持ちが溢れ出てくる。

それにしてもこれは今宵の夜空が楽しみ。

テントに戻る頃にはこどももすっかり元気になったので、二人で夕食をとりながらさそり座の位置をレクチャー。
微妙に霞みが出てすっきりしないけど、まぁいいや。

夜中にこっそり起きだしてテントから出てみると、天には無数の星々。ようやっと晴れたよなァ!

夕暮れに登頂した唐松岳を。
夏休みのこどもイベントもようやく一区切り。

んで…
山に登って、星を数えてみてわかった、僕の欲しかったものって?


そんなん風呂にきまっとるでしょ! 風呂!