両神山

深夜。高速から秩父へ抜け、両神山日向大谷の登山口に着いた。
山間の星空が素晴らしく、三脚を準備しようかとも思ったが、明日も大変だし、もうだいぶ眠いのでパス。
第2駐車場、先行者は鹿児島ナンバーの古めのバン1台のみ。
なぜ鹿児島? ちと気になったが、ま、いいや。
座席を後ろに倒し、後部に畳んでいた毛布を取り、そのまま腰にかけるとすぐ横になる。目覚ましは6時にセット。就寝。

翌朝、外のほうでバンバンと車のドアを何回か開け閉めする音につられるように目を覚ますと…
いつの間にやら駐車場満車状態。

時刻を確認するとなんと8時15分! もう完全に寝坊!
ワシの目算ではこの間トライした時の感じから今日は往復所要10時間とみていたので、今から日暮れまでに頂上まで行って戻ってくるのはかなり厳しいような…
寝起きで頭があまり回転していない中、横になったままボーッと悩む。
登るか… 寝るか… うーん… 帰るか… いやいやいや… 登るか…
30分近く考えた後、結局は外の青空があまりにすがすがしく、このまま帰るのはもったいなさ過ぎたので、登ることに決定。

行けるとこまで頑張ってみて、13時には途中でも折り返す。

無理筋な感じも漂うが、それでも光明がみえるのは、昨日コースタイム通りに歩けたのと、体にダメージが全く残っていないこと。
昨日はテント、寝袋、ガスバーナー一式を持たず、ザックもトレイル用の超軽量タイプの日帰り装備で臨んだのが、体力不足のワシには圧倒的に効果あった。まるで背中に羽根が生えたかのよう!

少しでも早く帰るべく、今日は非常食をさらに1袋に減らし、ヘッデン、雨具とフリース、水2リッター、カメラとレンズ2本。
(でもリスク取る分、絶対今日中に帰って来ないとね…)

9時15分。いざ出発。5分程進み鳥居前へ。

9時45分。七滝沢分岐から会所を超え、沢沿いを登る。

10時。お不動さま。

10時40分。八海山。この辺から次第に勾配がきつくなる。軽量とはいえさすがにキツくなってきたので休憩。

10時55分。白藤の滝分岐。
11時15分。弘法の井戸前。水もあまり減ってないので補給せず。

11時25分。清滝避難小屋(無人)。布団もあるのだなぁ。
コースタイムだとここから山頂まで1時間半。時間がギリギリなので休憩5分で出発。

小屋を出てからは勾配がさらにきつくなる。
11時40分。七滝沢からの分岐道と合流。

10分程登ると谷の向い側にようやく尾根が見えてくると同時に…

連なる鎖場の始まり。

30分程で鎖場地帯を抜け、神社前へ。

緩やかな尾根筋をゆるり下った後、最後と思しき急登部へ。

頂上まで残り100mとなったところでリミットの13時。
進む? 戻る? さぁ、どうする?

ヘッデンが点くことを念の為確認した上で進むことにしました。
ここまで人並みの速さで歩けているので、油断しなければ日暮れ前に登山口まで戻れるはず。

頂上近くで周囲も見渡せるようになる。

ホントに最後の小ヒラリーステップ。5人ほど渋滞。

無事超えて(見た目ほどキツくないです)…

13時10分。ついに登頂成功!

頂上の三角点。
ようやく…ようやく辿り着いたー!

目標達成…!?

いえいえ。K隊長の話では、アルプス目指して岩場を練習するならこの先…

八丁峠との間だと。

まだ入口にしか立ててない。
紅葉はこれからが全盛だろうから折りを見て1度様子を見にきたい。

そのようなことを考えながら、16時15分。無事登山口まで戻ることができました。
ふぅ。疲れた〜