キレット小屋への道

昨日の夕方から降り続いていた雨は明け方には止んでいた。
五竜越えを果たすべく昨日に続いてもう一度頂上を目指すことにする。

五竜岳山頂への途中。
このへんまでは録画したのに。ソニーのウェアラブルカメラをどこかで落としてしまった。おっさんがハァハァしてるのが映ってるだけですが拾った方いたらどうぞどうぞ教えてください。

6時10分。五竜岳の頂上付近、五竜岳頂上方面とキレット方面の分岐。70分で到達。なぜか昨日より20分も速かった。

キレットのほうへ下っていくパーティー発見。
逞しい感じなので迷わずついていく。霧が深いし五竜岳登頂は切り捨てる。

パーティー凄いスピードで行ってしまいました。
残された鎖を伝って降りていきます。
八丁峠での訓練が活かされてるのか、ここはやれる感じ。

霧が晴れてみたらけっこう怖かった。

午前7時。
この辺から小雨になってきたので雨具を着込む。
ここまで降りて来てしまったらもう引き返せないな。

この日(08/12)この先の八峰キレットのほうで滑落された方は、滑落時刻が午前8時20分頃とあるので、やはり雨が降っていて状況が悪かったのだと思います。時刻から考えるとキレット小屋から登り始めてすぐというより、鹿島槍のほうから降ってきて疲労がピークの状態に雨が重なったのかも(わからないですが)。

08/13 早く発見されることを祈っています。
08/15 8月14日の午後、県警ヘリにより発見されたそうです。呼びかけに応じない模様。悪天候のため15日救助再開らしい。
08/23 17日に長野県警のヘリで救助されましたが、頭部外傷で亡くなられたそうです。ご冥福をお祈りします。

7時20分G5。
8時40分北尾根の頭。
9時30分口の沢のコル。

10時25分。最後のほうの難所。
雨で滑りやすくなっていて超緊張。
鎖がないところも多いので八丁峠よりこわいなーと。

越えたらもひとつ山場があった。雨止まず。気を緩めないように注意する。
もう戻れない。進むしかない。

突破。

最後のハシゴ。いよいよ…

午前11時20分キレット小屋到着。
稜線の途中、切りたった崖に挟まれていて電波も入らない…
よくこんなところに…

テント泊不可(テント張れる場所がない)なので小屋泊まりに。なんかイヤな予感が…

食事はおいしかったんだけど。

こんなハイシーズンに泊まったら当然部屋はいっぱいで、あぶれたおいらは廊下、食堂に押し込まれる感じになり。
いびきの合唱でよく眠れず。
とりあえず早く先に進まないと睡眠不足で倒れちまうぞ。