テンカラ教室3回目

今日も昨日に引き続き東京トラウトカントリー(TTC)へ。
朝7時に到着し教室受講前にレベルラインのキャスト様子見を兼ねて大淵の前で実釣。
う〜さぶ。6度だとか。指が悴むようような寒さの中30分で虹鱒2匹。悪くない。

さてさて。最近、山ガールやフライガールってのが流行ってるらしいのだが、今日の教室にはついにその派生系、テンカラガール受講生が登場。
ワシ初めて見たのだが、実に眩しい。眩しすぎるPOP感!可愛すぎる萌え萌え感。
いいじゃない。実にいいんじゃないでしょうか。
雑誌やDVDの企画じゃない、フライ経験ありのガチの素のテンカラPOPガールが参戦する、もうそんな時代なのだ。時代は明らかにテンカラに追い風吹いてるんじゃなかろうか。

で、何年ぶりなんだろう、ギャルと話するの、ワシ…
まいいや。今日の教室は受講生二人。とくじろう何に期待してるのかわからんがいつもよりテンション高め。なんだか全体が癒される感じの雰囲気の中、始まり始まりでございます。

講師はいつものように吉田毛鉤/吉田毛鉤会の吉田孝先生。
まずは座学を小一時間程やり、続いていつものように外でキャスト練習…
と思いきや、受講生が少ない場合の特典!ということで、キャスト練習の前に先生ヨリ本日ノ指令アリ。
−自分で巻いた毛鉤で一匹釣り上げよー
え?

急遽机の上にバイスが2セット展開され、まさかの毛鉤作成実習開始!
しかも待望のビーズヘッド! ワシ最近ビーズヘッド以外で魚をかけた記憶がないので、手持ちのBH毛鉤が1個になってしまってる今、このサプライズ企画はアリガタスギ!
ただし…先生続けます。
「巻いた毛鉤をロストしたら、管理棟まで戻って来て巻き直してもらいますから」
なんだかアメリカ○○クイズの罰ゲームみたいな鬼ルール適用。
どんなルールですか!と生徒2人ツッコミ入れながらで巻きに入る。
実戦向きの毛鉤のイメージを伝授されながら初めて巻いた自作毛鉤「とくごろう1号」(先生評「暴れ蜘蛛じゃね」)。糸がヘッドからはみ出てたり、ハックルがわしゃわしゃだったりルーペで見ると作りがかなりザツなんですけどだいじょぶでしょか?
一抹の不安感じながらも外のポンドに出てキャスト練習へ。
いつもだとここで吉田先生のチェックが入るのだが、テンカラガールさんの買ったばかりの竿にトラブルが出たらしく先生はそちらのヘルプにつく。
かわりにレッドスナイパー4本所有!という毛鉤会K隊長にレッドスナイパーII(360)もお借りして試し振りさせてもらったりしながら、キャストを見て頂く。
このキャストクリニックの時間、ワシ大好きである。なにしろ自分の欠点が理由つきで一発でわかるのである。指摘を上手く自分に吸収できれば、その場でラインが真っ直ぐ飛ぶようになってしまう。
前回はシューティングラインのコツを吉田先生に教わったので今回はレベルライン。
上に抜き上げる感じ、力任せに振らない感じ、わからなくなったら逆肩からクロス気味に振ってみると案外うまくいく感じ(ホントになぜかうまくいくのだ)、を教わった通りやってるうちに強くもなく弱くもないいい感じで真っ直ぐ伸びるようになった。ホントに感謝感謝である。
テンカラガールさんのほうもトラブルが一段落してキャストできるようになったということでいよいよ実釣開始。
そう。今日は参加人数2人ということで実際釣りをしながらの実釣講習である。
毛鉤も自分で巻いたもので、という指示だったのだが、朝からキャスト練習まで使っていた毛鉤と入れ替えるのを忘れてたので、一度上がって自作毛鉤「とくごろう1号」に差し替え、テンカラガールさんと先生と3人でまったり釣りを楽しむ。
川面には陽もあたるようになり、このほっこり感。なんだか家族でキャンプにでも来とるようだ。
たまにはこういう教室もいいんじゃないか、とか考えながら何回かキャストしてると、それぞれに虹鱒がヒット。テンカラ始めて以来悲願であった自作毛鉤で魚を釣り上げることができた。
とくじろう感無量!
記念の毛鉤を無くしてはいかんと「とくごろう1号」を回収したところで、昼休み。TTさんも加わり5人で昼食に。
テンカラガールさんはそもそも山ベースの人のようだし、K隊長は沢のスペシャリストと伺っていたので(レッドスナイパーのスペシャリストでもあることが今日わかったが)山や沢の面白さ、怖い話をいろいろ聞かせて頂く。
午後は実釣。午前中の座学で冬の釣りは魚の定位している層を意識するように、とのことだったのでハリスを長めに取り直して、先生のアドバイスを受けながら瀬脇を中心に流す。
時々淵のほうからテンカラガールさんの、釣れてるー!って叫び声が聞こえるので彼女も順調のようだ。昨日の宮崎先生も来場して対岸のほうで釣っている。
ワシも負けじと川向こうの瀬のぐるぐる渦の中を毛鉤で流して何匹か釣り上げた。ちょうど吉田先生も隣に来てたので先生のカメラに向かってどんなもんだいとポーズを決めると、先生、いいからちと竿貸してみ、とワシの竿手に取り、わりと大きめの2本の落ち込みの間に向かってキャストする。
着水し落ち沈んで見えなくなる毛鉤。水量が多く流れも激しいのでそのままあっという間に下流に流れていくかと思いきや、水面に見えるラインはなぜかゆっくりと上流に向かっていき、2本の落ち込みの間で動かなくなる。
なんだこれは? こんなところに流れの止まるスポットが?
よくわからんうちに今度は先生、見ててくださいね、とワシに合図。しばらくすると激流の中をラインがなぜかゆっくりと下流に流れ始め、3〜4秒したところでザザッと竿を立てると、激流の中から虹鱒が飛び出釣り上げられる。
なんか凄いの見たぞ、今。
とくじろう、吉田先生にくらいつく。
先生! なんなのですかこれは? なぜあんな激流の中、推し量ったように魚が突然釣り上げられたんでしょうか?
ーまず落ち込みがぶつかりあうようなところは、水流が渦を巻き逆流している場合があります。そのような所は当然魚が留まりやすい。その後のは俗に食い波と底波と呼ばれるものです。
ワシには激流に見えるのだが、どうも川の表層と深層では水の流れる速さが違うらしく、底のほうでは水がゆっくり流れているらしい。先生続ける。
−で、こういうところにいる魚は大物が多くて、底の餌は魚も安心して勢いよく食うので、当然…
指さされたタモの中に入った虹鱒の口の中をワシが覗いてみると、見事喉の奥深く毛鉤が飲み込まれていた。

先生! 凄いですよ、毛鉤の世界! 面白すぎますよ!

あまりに鮮やかなので、先生が管理棟へと戻って行った後、ワシも2本の落ち込みの間のゴールデントライアングルめがけて毛鉤をキャストしてみたが、岩に引っかかり毛鉤をロストしてしまったり、底波にのせることができず物凄い勢いで流してしまったりと、なかなか容易にはならんかった。 orz
まずはめがけた所に100%キャストできるようにならんとなぁ…
まーんでもいつか必ず底波の中釣っちゃるわぃ。

その後はポンドでシューティングラインのロールキャストを教わったり、テンカラガールさんと10秒!で皮までむける魚おろしを教わったり

とにかく最初から最後までいろいろイベントテンコ盛りな一日の中釣果は9匹。
はっきり申し上げましょう。冬のテンカラ教室、狙い目です。

吉田毛鉤会の入会資格もなんとかギリギリ満たせる状態になったということで、帽子とワッペンも頂く。

至福! がんばったぞ、とくじろう!
帰路の大渋滞の車中、帽子を手に取りマジマジと見つめる。デザインも色合いも大きさも申し分ない。
だが、一つ足りない。つけ足さないといかんものがある。慌てて手芸店に立ち寄る。明け方近くまでかけて帽子のツバにしつらえる。

んでようやくできた。

このほうがよくね?

とくじろう、つぎのレベルまであと100匹。