フライ教室3回目

昨日に続き今日もTTCへ。07:30に受付を済ませると、宮崎ロッドの宮崎先生とK隊長、スタッフEさんが毛鉤談義に花を咲かせているところだった。
なんでも今朝は水温が3度をきってるらしい。

昨日も結構寒かったのだが、今日の条件は昨日以下なので、もしかするとTTC釣り初のボウズもありうるな…
教室は08:00開講なのだが、到着するや、(仕掛けにたわみを持たせる為の)キャストのしかた、毛鉤の流し方から合わせ方まで、ガンガン釣りの話が続く。

沈む毛鉤を流す場合、毛鉤にあまりテンションがかかりすぎないようティペットがワシャワシャッとなるくらいで構わない。
テンションが弱ければ魚は毛鉤を放さないのでゆっくりアワセても十分間に合う。
で、それを実現するにはわざと竿先が円を描くようにキャストするのが有効である。
ただし気をつけないといかんのは飛び方が変則的なので、危険予防のため顔から離して(斜め可)キャストすること。
バイトしたら竿をねかせて(竿先が水につくくらいでも構わない)、竿ではなくラインを引く。

といったところが話の大筋の流れである。ふむふむ。
この辺りは前回と同じものなので後はそれが実際できるかどうか、実践あるのみ。
キャスト方法を学ぶ為、きょ→じさんとワシ二人、ポンドへと出て仕掛けをセットする。
ハリスの先にはウェイトのないパラシュート。飛んだ時のフワフワ感がいかにも毛鉤っぽくて良い。
いざ。
まずは円キャスト。これは簡単だ。ただ竿を振ればいい。
続いてストレート。
…これはだめ。

引く時は手のひらで吸いとるイメージ。前へのキャストは力入れるのは真上までで後は竿先のバネで飛ばす。
先生にじっくり診てもらい、なんとかフサーッと毛鉤が飛ぶようになった。
いいではないですか。いいではないですか。

ラインを水から抜く時にクルクルッとするのも、よくラインをよくみてください、と。
いきなりライン全部が抜けるのでなく、根元のほうから回転が針先に向かって伝わりながら徐々に抜けるのだ。
とくじろう、また一つ賢くなりました。

9時半くらいまで練習を続けると2人ともだいぶまとまってきたので、いよいよ例のごとく橋のとこの瀬で先生のデモ。
今日はこれを目的に来ました、と言っても過言ではない。
この瀬を克服せねばならんのだ。しっかり見ていないと。
よく見ると今日は水の流れが落ち着き気味なので、メンディング回数も前の時より少なかったのだが、それでも抜き、キャスト、待ち、を繰り返しながら、何回か縄跳びをしたところで、ググッーとアタリが出て見事1匹釣り上がった。

うーん、この状況でよく出すな…
きょ→じさんと2人、ひとしきり感心する中、10時には各自分かれて実釣開始となる。

前回インディケーターをわけて頂いたSさんも来場した模様。

K隊長も水温にマッチした釣り方でトライ中。

…が、じつに厳しい。今日は。何しろ風が強く、晴れ時々突風。
そして手持ちはブンブン、ザク含め全てBHつき。
昨日の吉田先生の見立てでは ーBHが魚に避けられているー 状態。
あまりに多くのBHで魚のほうが食傷気味。とはいっても自分の手持ちの中でBH以外の毛鉤といえば、黒い女郎蜘蛛閣下
実はあれも腹の中にBHが入ってはいるのだが、外見上はわからない。
どうしても釣れん場合は、あれも試してみるしかない。

体が冷えたので1度管理棟に戻ると品川のK隊長が毛鉤補充巻き中。
状況を話すと、ではこれで釣ってみなさい、と1つ毛鉤を頂く。
早速つけかえて今度は橋の脇の瀬へくり出すとくじろう。

立ち位置をよく考えて上流側からキャスト。きょ→じさんのようにある程度竿を上げておけばそれ程ラインは流されないから、メンディングを繰り返さずに済むでしょう?、と宮崎先生にアドバイスを受ける。
きょ→じさん飲み込みが早い。もう掴んだか…

瀬の向こうに向かって流す。確かに今日くらいの流れなら、メンディングしなくてもそれ程流されんのだな…
瀬の向こうは水が溜まり、流れが逆になっている絶好のポイント。
ぐるぐるぐるぐる流れの中をまわしながら、アタリを確認する。

…ぐーっときて…
…根がかり Orz

どうもあの回転する流れの中心付近に微妙な水草か、枯れ枝か、そんな何かが立っていて、そこにハリスが流れるとすぐに根がかりになってしまうのだ。
よく釣れるポイントでありながらデッドゾーンでもある、そんな二面性をもった場所。
せっかくKさんに頂いた毛鉤。あっという間に失ってしまった。

昼前に再び管理棟へ戻るとK隊長に「どうだった? 釣れるはずだけど?」と聞かれた。

言えん… 30分もせず失いました、なんて。絶対言えんよ。

昼休みとなり皆で食事する。MKさんの姿が見えないが上流をせめているらしい。
3時まで帰って来なかったら皆で探しに行こうかと、話しているとまさにそこへ戻って来られた。
グッドタイミング。

午後になっても時々吹く風に凍え死にしそうになる。
もうどうにもならんので、あえて岬の先端の岩にのってみた。
ここ深そうだなぁ。でも結構やる気のありそうな魚がいる。

ここは一勝負! 女郎蜘蛛閣下にいってもらおう。
竿先を下にして上流からラインを流す。
ある程度流れたところで、ラインが出ていくのを止める。
流れがきついのか、蜘蛛が水の中、左右に激しく揺れてるが、逆にちょうどいいのでは。
フライのフの字も実行してないのがイマイチだけど。

淵のほうを振り返るとなんと魚が山のよう。
これは見事!

ひとまずワシの竿を尻の下に固定したまま置き竿にして、淵の魚群の写真を撮っていると、その中をK隊長が見事に釣り上げた。さすが!

と写真のほうが落ち着いたところで、さてワシの竿のほう。
竿を手に取り、ゆっくりと引いてみるとなんと魚がかかっている!
ばらさないように慎重に引き上げ、なんとか1匹確保できた。
これはベリーラッキー! 無欲の勝利!

ホッとしたところで緊張の糸が切れたのか、あるいはあまりに冷えこみすぎたのか、その後30分程周りの写真を撮っただけで今日は早めにあがらせて頂いた。

それにしても熱心なのはきょ→じさん。これは相当作戦を練ってますなぁ。