シャロムの森(左奥)

土曜夜、代表と宴のTさんから「シャロムの森」で釣果ありとの知らせを受ける。
まぁこの人たちにしろ昨日のTTCで釣りしてた人にしろホント「漢」ですな。台風は南にそれたとはいえ、台風通過に伴う大雨で現場はかなり険しい状態になっているのに、それでもしっかり釣り上げますからな。

土曜日はワシも一緒に同行したかったのだが、最近ワシを見る家族の視線に殺気を感じるようになったので今週末は1日を家族サービスに使い、昨日の毛鉤研究会と今日月曜、この日に季節外れの夏休みを1日もらってシャロムの森を単独で攻めることとした。
シャロムのオーナーの話では本日の釣り人はL1〜L3に1人、R1〜に1人ということで、L4〜釣り上がる許可を得たワシを含めると計3グループ、4人。
L4〜にはネイティブ岩魚が多く大物もしっかり潜んでいるとのことで、なかなか面白そうな気配を感じるエリアなのである。

現地到着は午前8時半過ぎ。L系とR系の分岐点を車で左方へ進みL4入渓点を目指す。

途中にある丘。

L3入渓点前の6連土管。L3に入る場合の目印。

2つ目の橋のところ。橋下にL4を示す布切れがぶら下がっている。
左方の林道は余裕があるので小型車であればこの先のL5まで全く問題なくいける。逆に右方は道が狭いので行ってもR3入渓点ぐらいでやめておいたほうがよさそう(川を遡行して下から林道を見上げると、路肩が崩れそうな部分あり)。

L4入渓点。L1〜L3、L4〜L6で各々2kmづつはあるということらしいのでオーナーにことわり、今日はここに車を停めさせてもらうことにした。

9時半、L4から遡行開始。
ここんところの天候の影響か、水が多めで流速も速くちと怖い。水面荒れ気味。

しばらく進んだ後、1度林道へあがる。少し先をのぞくといいポイントが。
岩魚が2匹フカフカ浮いて上流からの流下物を待っている。上からだと丸見えではないか!

アイツらをなんとか抜こうと林道から毛鉤を落としたが、水面までの高さが5〜6mあり、対岸近くにいるアイツらには微妙に届かない。これ以上体をせり出すとさすがにバレそうだし。

構わず投げ込んでみたが途中微妙にせり出した枝に毛鉤がかかってカディスを3つロスト。

うーん、それでも…

諦めきれんわぃ。少し上流から沢へと降りて行き、岩の背後から竿を出した結果…

またまた淵上の枝にひっかかり万事休す。所要時間60分。釣果なし。
ひでぶ


写真にも動揺が出てしまいブレまくり。いい感じの棚が続いているのだが。

今日はこれまでに比べて走られる回数が少な目。

水量に圧倒され巻きの必要な所多し。度々林道に上がる。

午前11時半。ようやくL5入口到達。ガードレールのたもとに目印。

この辺りでもまだ水の勢いが強すぎるので、水量が落ち着くところまで林道を行くことにする。
林道から沢までの高さは3、4m程。どこからでも入っていけるが、かぶりが多くかなりやっかいそう。

右方に比べて勾配があって棚が多いので、水さえ落ち着いてくれば岩魚は出てきそうではある。

なんだこのカカシは! こわいんすけど。
最初見た時はてっきりやばいもんかと…(汗

林道をさらに先へ進む。なかなかの坂が続いている。
黙々と歩き続けていると、もはや釣りではない気がしないでも…

そしてついに新林道(舗装)と旧林道の分岐(沢も分岐)でどちらの沢筋を上がればいいのかわからなくなってしまった。
さっきのカカシに微妙に死亡フラグを感じたのでここから上の遡行を諦め引き返す。
L4、L5と実に日当たり良く、淵の中にもっさりと動く大きめの岩魚も見えたので、後は低い被りの中を投げる腕さえあれば…
対策を練ってまた来よう。

下る途中、もう1度先ほどの群れに岩陰からアタックをかけたが走られる。
くっ 悔しいっす!

意気消沈の中、車へと戻る。

車でLR分岐まで戻り再駐車。R1から右方へ入る。しかし魚が見当たらん。

しばらく進むと、伐木職人の方から「30分くらい前に人が上がって行ったよ」と貴重な情報が!
通りで魚が走らんわけで…

R3の岩魚溜まりを確認したが、こちらも魚がいなかった。いつもなら2、3匹入ってていいはず。
やはり水が多すぎだなぁ。

R3の最後まで行ったところで前方にフライ釣りの格好をした方を確認したので、しかたなく林道を下る。
途中、青ドラム缶2本と橋が目印のR3入渓点にて。

タイヤ3本のR2入渓点。
わしゃ目印フェチかっ! いつの間にやら3時過ぎとるし…

気を取り直しLR分岐点へ。

以前マメヤマメを釣ったことのある目印下の反転流へ毛鉤をキャスト。
ぴったりビンゴでバクッときたが痛恨のバラシ!
くぅっ!

しかし隠れる所もないこんなポイントになぜ魚がつくんだろう。
近づいてみると水の中に落ち葉がたまってビーバーの巣のようになっている。なるほど、こいつのせいなんですなぁ。

思い返せば昨日の毛鉤研究会。
「岩魚は落葉の下に隠れている時があるから水の少ないところも気を緩めずしっかり狙え」と吉田代表からアドバイスを貰っていたのだが、これも活かせず。

しかたなく下流LR分岐のところにある橋を振り返って眺めていると、脳裏にひらめいた。ええ、閃きましたよ。

いっちゃいますか、今日も!? イブニング狙ってみる!?

あの橋の下辺りは鵜から魚自身の身を守る為の絶好の隠れ家になっている。
夕暮れまではまだ1時間以上あるが、とりあえず腹ごしらえでもしてしっかり準備をしよう。

なんだかテンションがあがってきたので少し下ってM3の最終点の様子もみてみる。
オーナーによればM3はともかくM1〜M2は岸が広くストーキングが必要なテンカラには不向きではないかとのこと。

陸に上がった後沢靴を脱ぐと、橋の下を見渡せる実況席に移り、ラーメンをすする。
今日のライズもかなり楽しみだぜ。

そして暗がりの中、ひたすらじっと待つこと…

40分…
50分…
1時間…

シャロムの渓魚、とくじろうに容赦なく、この間一切反応なし。