Kカップ事前現地調査(2週前)

午前中青梅のKよし釣具店で奥多摩年券を購入した後、先週に引き続いてTTCへ。

今年は一般の方も参加されるという第2回Kカップまであと2週間。

前回の下見現地調査で多くのヒント、課題がみつかったので、今週はまずその調整と効果確認をしてみるのである。

ここんところの日原川はいつぞやの大雪が解けだしているせいなのか、ワリと水勢強め。トラウトカントリーの中では、岬の部分が特にその影響を受けやすいので、水勢には注意を払う必要がある。
水勢が強すぎると重めの毛鉤を放り込んでも水の流れが速すぎて毛鉤がラインに引っ張られてしまい、水底に潜んでいるビッグボスの目線まで毛鉤が沈んでいかないのである。

ビッグボスが見えていながら、そこに毛鉤が届かないというのでは悔しすぎるので、今週はさらに1ランク重めの毛鉤を試すことにする。

1/8"タングステン2連装のデュアルBH。
さらにそのタングステンには上から蛍光朱色の塗装を施した後セメントを被せ、イクラ感というのかビードロ感というのか、とにかくそんなナニかを醸し出させた仕様。
テール部分も蛍光ホワイトのマラブーをもさもさと括りつけ、もうえげつなさ感ハンパね。
どうして、そこまでしたいのか!?
さながら疑惑の名投手「江川」のようである。

そーだ。この毛鉤、江川くんと名づけよう。

テールをもさもさとさせるような毛鉤にはロングシャンクのほうが合うと先週、代表からアドバイスを受け、畏れ多くも釣具店まで同行して頂いて仕入れたのは「P.U.テンカラタイプI 10号」。

キッチン「メイフライ」で昼食をとりながらじっくりと検証毛鉤を巻いた後(毛鉤を現場で巻き、さらにすぐに試せるのがTTCの利点である)、まずは岬の上へ。

見た感じ、とりあえず毛鉤の沈み加減はバッチリであるが、いささか派手すぎるのか魚の反応が冴えない。反転流の中、ひとしきり毛鉤を周回させた後、今度は方向を変え、大淵のボスポイントに向けて流してみるが、こちらの流れには今度は毛鉤がやや重すぎる模様で、注意していないと毛鉤がすぐに水底に引っかかってしまう。

これはあまりに重すぎた。失敗作ですな…

岬の上で頭を抱えていたところ、背後からMKさん登場。
すぐに諦めずに白泡から小橋の所までまずは一通り試してみろ、と激励を受け、ついでに白泡から大淵の間のビッグボスポイントを一通り教わる。

丁度対岸のところにボスの赤い腹が見えたので、試しついでに「江川」を放り込んだところ、目標からだいぶ離れたとこに着水したミスキャストであったが、ボスが横走りで追ってきた。

うわっつと、あまりの勢いに慌てて毛鉤を引き上げてしまったが、なんだこれ、なかなかいけるんではないのか?

小橋(まだ未完成らしいので勢いだけで渡らないでください。橋の上で進退窮まり、死にそうになったyo)の先の下流部分も偵察がてら見たのであるが、最下の反転流の中で粘ってみたところ普通サイズの虹鱒も食ってきた。

これはいける!(すぐに見切られ始めるのがきにかかるが…)

時間を置き、再び白泡下のところに戻ったところ、先ほど教わったポイントに今度はボスがツガイでついていたので、上流から江川くんを自然に流すと、遂にその片割れがかかる!

ヤッタ!と思ったのも束の間。
しまった。タモがない…

とくじろう、結局無念のバラしに終わりました。
(今週でよかった)

「魚をかけた後のこともよく考えてから釣るように」

隊長よりアドバイスを受け、帰りの車の中、また妄想に夢膨らませる。

とりあえずタモ買わなくては…