漢(おとこ)沢釣行

今回の企画は「沢で飯も釣りも楽しみましょう」というもの。
のっかったワシは吉田毛鉤会の吉田代表と万年さんにご一緒させて頂き、奥多摩の沢へと出かけることになった。

沢へと向かう途中は、今春の悪天候の影響を受け、ひどい状況。
熊との遭遇率も比較的高い為、万全の準備で進むも、とくじろう、あいかわらず息が切れております。

到着すると早速各自仕掛けの準備へ。

この日の為に奥多摩へ駆けつけた万年さん。

代表も低い姿勢で丁寧に進む。

写真を撮っていて思った。とにかく低いんです。

倒木が多く道が崩れているところも多々。

先行者が高巻いた際の目印があったので、それも活用する。

途中万年さんは仕掛巻を落として紛失してしまったが…

附近を捜した結果無事回収。

渡ったら落ちそうな橋。

橋を巻いたところで一息。調子にのって写真を撮っていたら…

遅れてしまう。今日の沢は以前に秋山郷Uさんとご一緒させて頂いた美人沢とはまた渓相が異なり、段差も多くついていくだけでもなかなか息が上がる。ひじょうにゴツゴツと荒い男沢だが実に楽しい。
メンバーのいさおさんもここに10年通われたという。

追いつくと、万年さんと代表が米の下ごしらえをしていた。釣りをしながらでもタイミングをみつけ、炊飯の一時間前くらいに準備をいれておくのが、美味しく米を炊くコツだそうだ。

8時20分。ようやく陽も差すようになってきた。

今日は遡行力ボトムクラスのワシに合わせてかなりペースを落として頂いたのだが、それでも代表の先行力に圧倒される。

追いついて1枚仕留めた。

低水温で活性も良くないため、毛鉤をすぐにあげてしまわないようアドバイスを貰う。

と、カメラを取り出し…

置かれていた竿、仕掛巻を配置。

始まりました。2人でファインダー覗きながらくぅくぅと唸っているの図。

セットを借用してワシも撮ってみた。
魚の頭を水の流れてくる上流側にセットしないと弱ってしまうので注意。

しばし撮影モードとなった後、頃合いとなったので飯にすることにする。

米が躍るように強火でいく。吹きこぼれても構わないので弱くしないこと。
枯れ枝に伝わる振動で、沸騰具合をみる。

トランギアのメスティンというのが便利らしいが、ワシのプリムスのアルテックポットでも米の量を少な目にすれば十分いけるらしい! 蓋の部分がフライパンになったのも見せてもらい、いろいろと目から鱗状態。

圧に負けないよう重石で調整。

炊き上がりを待って談笑していると、視線の先に…
ごはんですよ!」

これで美味くないはずがない! スマッシュヒットを飛ばした万年さん。

炊き上がりました!

代表にはごはん、万年さんには、ごはんですよとニンニクのたまり漬けをおすそ分け頂き(なんだか貰ってばかりである)、カレーヌードル。最高!

飯の支度の途中、急に根っこから崩れ倒れてきた大木と。
代表間一髪でよけきる! 本当にびっくりした!
無事だったのでこれも良いおかずネタにはなったが。

その後もしばし上流へと釣り上がってみる。

実は本日はD800EからD810にカメラを替えての初撮影。
D810になって、ホワイトバランスのデフォルトが黄味がかっているのがなくなった。
背面液晶が性能アップしたせいかライブビューも格段に見やすくなった(これはでかい)。シャッターもD800Eとは別物だしこの辺りは実にいい。
ただ今日撮った写真はワシが慣れていないのか全体的に露出がアンダーになった。なんか設定ミスッたか…
そして現像用のNX-D。これがおそろしく遅い。早くアップデートでもしないもんか。

大きな堰堤が現れたのでここで終わりにする。トライするのは万年さん。

ゆっくりとアプローチする。

代表と見守ります。

沢のゴツさに圧倒されながらも涼風に飯に、そして仲間に癒されながら過ごした一時。
心身ともにリフレッシュされ良い休暇となりました。