毛鉤研究会(5月)

というわけで再びシャロムの森でリベンジすべく、今日はひたすら剣羽根ゼンマイ胴を巻こうと訪れてみた今月の毛鉤研究会TOKYOトラウトカントリー

気になっている吉田式自作皮細工作品を吉田代表に見せてもらっていると…

毛鉤会一の竿利き秋山郷さんから、ズーム加工された上に穂先まで調整してもらったテンカラ竿を頂く。
固めのズーム竿が前から欲しかったので、これは大変ありがたい!

で交換するはずである肝心のワシの仕掛巻なのだが、目止めが若干不完全で塗りノリがイマイチよくないので、もう少し時間を頂き落ち着いて塗り直すことで了承頂いた(ホントすみません)。

今回は直径8cm。仕掛け止め用の切れ込みが6→9か所に増えた他、横ずれが起きにくくなっております。

蓋を開ける時は反時計周りに5mm程回転させると磁力が消失して楽に開く感じ。
毛鉤をかけるフックの部分も、磁石とくっつけてしまえばフックに磁力が移るのではといそいそ頑張ってみたのだが、これは完全に失敗。いやはやなかなかに難しい。なにより塗装ももう少し安定するようにならんと、先が見えないんだよな。

秋山郷さんに申し訳なく思いながら2Fの座敷へ向かうと、木工部の紅一点にして本職大工のYOUさんが持参した自作仕掛巻を見てまた唸ってしまう。中心穴をずらしつつも、仕掛を巻く溝が脇を1回転。いったいどうやって溝を入れたのか? すご!

いろいろと教えて貰いながら座敷に上り込むと、隣には今売り出し中の釣りキチ中学生N爺。

コヤツ中学生のくせして釣りも毛鉤巻きもワシより数段上をいくという優等生。
そんなヤツが今日はよりによってワシと同じ茶色の剣羽根ゼンマイ胴を巻いている。
チッ! こんな優等生の隣で同じものを巻いておったらワシが益々劣ってみえるではナイカ

若干慌て気味の中、より合わせられていった毛鉤の出来は、剣羽根が取れかけていたり、アイがつぶれてしまっていたりと、当然のことながらいつも以上にイヤひどい。

…買うてある剣羽根の在庫数なら絶対負けねぇんだが…
…いっそヤツの巻いたのと全部すり替えたってまうか…

などと頭にチラり邪念を浮かべたりもしながら黙々と毛鉤を巻いていくと、遠くのほうから

「あー、この毛鉤ならシャロムでも一杯釣れちゃうんだろーなー」
と代表の気になる声! あーっ! これペタウロさんも推してた代表の例の毛鉤や! しもうた! レシピ、完全に聞き逃してもうたーっ!

その後はシャロムに行かれてる方々にアドバイスを頂いたり、奥多摩トレッキングを楽しみたいと参加された方と談笑したり、はたまた木工部員同士で互いの苦労(笑)話をして過ごした後、満を持して頃合いの大淵に入りましたが…
魚には一切相手にされず、いつもと同じように時が過ぎていきました。うわあーっ!

MKさんも遠い所お疲れ様でした。