唐松岳に登ってみるのだ!(前編)

せっかくの夏休み。地図を片手にいつぞや誓った朝日岳への登山を考えてみるが、いかんせんどのルートもワシにはきつすぎる。
北又小屋、蓮華温泉、どちらからのルートも長くきつい登りの連続。まかり間違ったら遭難してしまいそうだし、白馬岳経由のコースも一目見て無理筋だなと感じてしまう。
そこで「まず今年の目標はテント登山」と頭を切り替え、ターゲットを唐松岳に選定。前日松本に一泊した後、午前7時に八方のゴンドラ乗り場へ。
登山届を書いた後、ここからゴンドラ、リフトを2本乗り継いで標高1830mの八方山荘前まで一気に上がる。

白馬岳。やはり雪が残っている季節のほうがいいんだろうなぁ。空気がモヤッておりますね。

午前8時、登山開始。
最初は晴れ間も覗いていたのだが、すぐにガスが多くなってきた。

登り始めて15分ではやぐったり。
ワシの算段では山荘まで6時間はかかるのではないかと。さて雷雨のやってくる時間とどちらが早いか…

9時25分。前方にようやく八方池が見えてくる。

休憩がてら15分程待ってみたが、あまり気配は変わらず。先を急ぐことにする。

還暦過ぎであろう女性2人組。この方たちとほぼ同ペースで登り続けた。

どんどんひどくなるな。

登山道は非常にしっかりしていて特にやばそうな所はなし。

11時、扇雪渓。
スマートフォン経由で状況を逐次アップしていく。秋山郷さんや代表からも激励を頂く。

大変涼しいので30分程大休憩していたら、最後はこうなってきた。

11時50分、丸山ケルンに到着。ワシの想定よりやや早かったので、また休んでしまおうかと考えていると「今雷が鳴ったぞ。早く行こう」との声を聞き、慌てて出立する。せめてこの尾根から離れなければ。

カンカン照りでないので、ワシの体力的にはかなり助けられている感じ。

K隊長からは低体温症になるので雨に濡れんようにとのこと。
ここまで来たらもう行ききるしかない。頼む、降らんでくれ。

ギリギリ耐え切った模様。

唯一やばそうな所。

足元はしっかり整備されていたので、普通に行けば大丈夫。曇ってなくて良かった。

齢75前後と思われる方も、付き添われて登っている。
大変なスローペースで、正直この方には勝てると思ったが、最後は先を行かれました。
前方では同登山グループの方たちが励ましているので、どうやらあそこがゴールらしい!

というわけで13時25分、唐松山荘到着!

雨を回避するため早速テントを準備。

見上げれば唐松岳はまださらに上。
しかしもう体力が残っていないので、明朝晴れることに期待しつつ、楽しみを残しておくことにする。

湯を沸かし腹ごしらえをした後、テント内で荷物を整理。夕暮れを待ったところ…

ようやく最後に御褒美キマシタ!