〜五竜山荘〜遠見尾根

昨夜の山荘は周囲を結局ずっと霧に包まれたままだった。五竜岳から戻った後は急いで体を拭き、パンツ3枚、タイツ2枚、さらにズボン3枚のごわごわヒッキー北風状態で就寝。これで防寒対策は十分かと思ったが午前1時前には寒くて目を覚ます。寝袋なしってのは天候が崩れるリスクを考えると、やはりギリギリ過ぎなのかも。
思い切ってテントシートのチャックを開いてみたが、外はあいかわらずのガス状態。引き換えに外気が一気にテントの中に入りさらに寒くなってしまったので、一度テントの中で湯を沸かし、アルファ米に注ぐ。これで少し温かくなった。
以後アルファ米の袋を手に抱えウトウトとする中、星空撮影のチャンスがないか1時間毎にチェックしたが状況はかわらず。午前4時半過ぎに山荘のトイレに行く。寒い。
山荘に泊まった人たちももうほとんどの人が起きてきていた。
今日はもう山を降りるだけなのでゆっくり行こうと、テントの中で霧が晴れるのを待つ。

結局テントを畳んだのは午前7時。山荘を出立したのは午前7時半過ぎ。

5分ほど登り返し、遠見尾根と唐松岳方面の分岐に出る。

振り返り五竜岳。出発を待って良かった。よく晴れたナー!

遠見尾根の下のほうはガスでよく見えませんが…
山荘の案内では「山荘からアルプス平のテレキャビン乗り場まで4時間」とあったので、ワシの脚ではおそらく6時間くらいかかるんではないだろうか。

五竜山荘と西遠見山の間は結構な急坂続きで、鎖がうってあるところもある。昨日の五竜岳からの下りと合わせて、両脚のふくらはぎの辺りがだいぶはってきてしまったのでポールを使いながらゆっくりゆっくり降り、また登り返す。

ただこの辺りは秋山郷さんに教えて頂いた通り、素晴らしい絶景続きで、テンション上がりっぱなし! 五竜岳の背後に鹿島槍ヶ岳。実に険しそうだなァ!

レンズ交換なども繰り返すうち、結局山荘から西遠見まで100分もかけてしまった。

西遠見で休んでいたら再びガスが出てきたので、ここからは先を急ぐことにする。

10時10分。大遠見山。
11時15分。中遠見山。
アップダウンを繰り返しながら小遠見山の展望スペースに到着したのは11時50分。

ずっとガスったままですが…(涙
山好きな周囲の方々の武勇伝を面白おかしく聞きながら1時間程昼食休憩。

結局アルプス平到着は午後2時前でした。

今回は初日からいろいろとやらかしてしまいましたが、全体的に天候が良かったせいか、良い思い出となりました。
ご心配おかけしてすみませんでした。またアドバイス頂いた方々ありがとうございました。
今後も十分注意しながら日々精進したいと思います。