退却

結局昨晩、ここの避難小屋に泊まったのは見た感じ外人さん3人組だけだった。小屋脇でのテント泊はワシの他一人。
ここまで頑張ってテント担いで登ってきたのが若干もったいなくも思えるが、そこはしかたない。
寝たのが早かったせいか午前2時半くらいに目覚める。今回は寝袋持ってきてたせいか全く寒くなかった。
ただなぜかテントの内側にびっしりと結露の水滴が…
昨夜湯を沸かした時の湿気か。外気との差か。あるいはテントの中で汗びっしょりになったシャツを吊るし乾かしてたのが悪かったんだろか。
いずれにしろカメラのレンズが完全に曇ってしまっていたので、そちらを慌ててザックにしまいこむ。寝袋はマットの上で寝ていたので実害なし。

荷物の濡れ具合を確認していると3時過ぎにポツポツと雨がテントにあたる音がし始める。予報では今日の午前中の降水確率は50%、午後は60%。
山頂向かうなら早いうちがいいのだろうけど、果たしてこれ、止むのかどうなんだかなぁ…

雨の日のテントは初めてなので、またまたヤッホーで過ごし方を調べてみると、こういう時はどうやらゴアテックスシュラフカバーってので寝袋を守って寝るのがいいらしい。シュラフなしでもそのまま使えるのがあったり、あるいはツェルトのかわりにもなったりして、これはなかなか便利そう。ポチッといくか、いかないか…
といろいろ唸っているうちにウトウトしてしまい、いつの間にやら2度寝に入る。再び目覚めたのは午前5時過ぎ。
隣のテントでガサゴソと音がして、しばらくするとテントから出たらしき足音がそのまま上のほうに消えていった。きっとテン泊してた人が山頂に向かったんだろうが、一瞬熊がきたかとゾゾッとしてしまう、
テントは外の様子がよくわからないのが、なんか微妙にイヤな感じ。これはなんとかしてほしい。わしとしてはマジックミラーなテントがあったら開放的で実によいと思うが。
がんばって朝食の準備をしていると、午前6時くらいからいよいよ雨が本降りに。
さて。はたして大丈夫だろうか…
顔もわからない彼のことを少しばかり心配しながら、アルファ米のエビピラフ食らう。
ドライカレーとかチキンライスとかいろいろ食べてみたのだけど、結局5食連続だとさすがにイヤになる。なんでかわからんけど全部同じ味がする。

いろいろと悩んだ末、スマホのショッピングカートに残っていたシュラフカバーをポチッとして、その後、山頂には登らずこのまま降りることを両親にメールする。山頂はまた次回。ひとまず今日は無事に帰ろう。
テントを片付けると午前八時過ぎに出立。

ぬかるんでいるので滑らないように気をつけながら登山道を降る。

途中すれ違った登山者は5組ほど。こんな雨の日でも登る人いるのだなぁと妙に感心してしまった。

なぜかあのような所にストックが…
そのまま通り過ぎることにします。

八海山を過ぎたあたりであれほど降っていた雨がやむ。
雨具が汗でびっしょりだったので脱いだ。暑いです。

こういう渓相を見ると、なんだかむずむずしてしまう。次回はぜひ入漁券を。

丁寧に貼られた赤テープに誘われるようにして降っていきます。


お不動さまを超え…

登り返し。下り分の筋肉疲労と登り返しの体力消費でだいぶキツい。

滑落というのはきっとそういう頃合いに起こるのだろう。

つらいので会所で長めに休憩をとりました。

最後の鎖のところを降って…

ついに鳥居に到着。

避難小屋から3時間弱。さすがに休みすぎ?
とりあえず何事もなく良かったです。

昨日いっぱいだった駐車場もがら空き。
天気の良い時にまたリベンジですね。