第2回Kカップ(結果)

今日は待ちに待った第2回Kカップ当日。
早朝雨の中家を出て、TTCには午前7時頃に到着。天気予報では今日は1日悪くなる一方とのこと。試合ではなんとか早めに1尾あげないと苦労することになりそうですな。

今回の竿は源流向けで硬調の天空渓愚スペシャル。
ラインはサンスイRS-P3。このラインは良くも悪くもゴムのようによく伸びるので、小さめの魚だと微妙に合わせづらく感じるのだが、その分対ボス戦ではハリスが切れにくくなるような気がする。
ハリスはフジノのテンカラハリス0.6号。ボスを相手するには少し細いのかもしれないが、そこはゴムラインの伸縮がカバーしてくれるはず。念のため正月に釣り上げた時の0.5号から1段階太めに修正。
いずれにしろ結局実績を重視。タックルにしろ毛鉤にしろ、最終的には自身の中である程度実績があるものでないと、最後の最後で辛抱しきれんことになるのが心配なのである。

さてそこまではいいとして、先週の調査では白泡下のところでボスをかけた際、ボスが下流へと流れていくのに慌てて仕掛けを上流に向けて引っ張った瞬間に、ハリスが切れてしまった。
正月に釣った時は流れの穏やかな大淵だったのでなんとかなったが、実際、白泡や岬のところでボスがかかってしまったら、正直取り込める自身がない。
どうしたものかと釣具屋を徘徊したところ、磯釣り用のタモ、こいつがええのではないかと考え今回はこれでいくことにした。柄の部分も3mもあるし、これならボスを無理矢理引っ張りまわさずに済むはず。これはいいアイデアじゃろう。
ふふふのふ、と。
TTCの受付のところで1人、そんな感じでタモを拡げ一人ほくそ笑んでいると「磯ダモですかぁ。これは柄の部分を脇の下に挟んで持つようにしないとひどく持ち重りしますよ」と、ここのところすっかり常連となった吉田毛鉤新会員ナベさんに声をかけられる。
ほぅこいつは脇の下に挟むもんだったのか。あぶね。知らずに使っていたら、手首ポッキンするとこだったわ。
周囲に目をやると、ちょうどペタウロさんも同じような磯ダモを小脇に抱えてポンド前でエイホラ気合いを入れている。
(ペタウロさんとはどうやらここでも戦略が一致した模様)

さてそんな間に席順決め抽選が行われ、ワシには昨年と同じく10番があたる。
2Fの奥座敷には螺旋のかたつむり状に配された机。この机をまたいで部屋を出て行くのはご法度とのことで、となると正直大外の16番なんかになると結構な不利になりそうなんであるが、授かった10番枠であればまぁ有利もなくまた不利もなく、といったところ。
というわけで、少し時間が余ったので1人ずつ自己紹介。昨年の準優勝者小次郎さんも、かなり気合が入っている様子。

I先生より「正々堂々といきましょう」と挨拶があり、「スタート」の掛け声とともに試合開始である。
万年SさんはBH4連装マラブーというのをやってみるらしい。万年さんとも着想がよくいっしょになり、一人よがりでなくてよかったとなんだか安心してしまう。

さて、んだらば巻いていきましょう。
BHにハリ軸を通し、バイスにセット。スレッドを巻きつけて…
ワシがそれぐらいまでいったところで、小次郎さんすっくと立ち上がり、続けてキング(コブラ)Mさんも続くようにして部屋を出て行く。正味30秒弱!
ある程度は予想していたのだが、正直ここまでとは! 韋駄天過ぎだろうがよ!
と思ったそばから「よし!」「できた!」と掛け声が次々にあがり、瞬く間に部屋から人がいなくなる。
ワシが1本巻き終えた時点で既に5、6人は消えていた。そうならばとワシも急遽作戦変更。
ボス専用毛鉤に加えて、先週の試し釣りでかなり調子がよかった通常サイズ向けオリーブマラブーも巻き、毛鉤を交換できるかたちにしてから出て行くことにする。
BHはタングステンの5/32"のを1個。当初はワシもBH2連装でいこうかと考えていたのだが、実は先週の毛鉤会の席で代表よりアドバイスを受けた。
−誘うならBHは連装するより大きいのを1個、それもBHを頭側に寄せ、毛鉤の重心を偏らせることで、誘った時にテールがカクカク動くようにしたほうがよい−
なるほどなぁ。実際に試したところ先週はほとんど釣れっ放しとなったので、念のためこれを持っておけばさすがにボーズにはならんはず、と推測。
2本を巻き終えたところで部屋を確認すると残存者は6名。
ということで逃げ宣言までしていた逃げ馬「とくじろう号」は第1コーナーにさしかかるところで10番目。
「出遅れた逃げ馬ほど惨めなものはない…」とよくいわれるが、果たしてレースの先頭のほうはどうなっているのか。
外に出てメインストリームに目をやると…

もう終わってんじゃねぇかよっ! (笑
レース開始早々、大淵にてボスが取り込まれ中…
おそるべしっ!

立川M。通称キングコブラM。
同時に10尾の魚を見つけられる目と、それを狙って釣り出す卓越した技能。山岳遡行をものともせん強靭な体力。そして俊敏性。
彼の釣りを見た者は皆一度は彼を羨み、また彼の真似をしようとするが、実際に真似をしようもの(しようと思ってもできんのだが)なら毒でもくらったかのように調子が落ちて釣果があがらなくなる。
そんな彼の唯一の弱点は、足(自動車)を持っていないことであるが故にニックネームは「キング(コブラ)M」。
あかん。あかんやろ。奴をフリーにしたら。

今回のKカップ。歴戦の兵、曲者揃いの出走馬の中でも、とりわけフリーにしたらあかんかったのは「キングコブラエムヲ」「モモンガペタウーロ」「イダテンコジロー」この3頭。正直もうバケモンみたいなもんやで、彼らは。いやホント。
来年は隊長やからふる夫妻も戻ってくるだろうし、ミスタープライムも参戦?
正直泣き入りますわ。これは1尾釣れるかどうかに逆戻りするかもしれませんな…

大物!?を釣り上げギャラリーより喝采を浴びるきょ→じさん(大苺ごちそうさまです)とぺたうろさん。

いきなりでかいのをかっさらわれたので、朝見かけたもう1尾のボスを確認しに、白泡と岩魚ののぞき穴の間の瀬に走って移動。
しかしボスが見えない。どうやら移動してしまった後のようだ。

しかたなく基本に立ち返り、狙いを「なんでもいいから1尾」に定めなおし、深瀬に移動。毛鉤をスペアのほうに結びなおす。
深瀬の中も濁り気味ではあるが、下流の肩のところにかけて魚もついているので、なんとかなるのではないかと沈めたままひたすら我慢して、1年がかりでようやく待望の1尾目。安堵。
その後もポツポツと出て4尾目となったところで確認したところ数釣り部門ではなんと首位タイに!
レースの中盤、第3コーナーに差し掛かるところでは、いつの間にやら先頭を走っていたのである。

というのも雨で水量が増え、濁りもかなりある。魚も非活性で皆苦しい展開となっている模様。
試しに岬を覗いてみたところ、魚影はおろか水中の様子もよくわからん状態。小次郎さんも苦戦されてたんではなかろうか。

TTさんや、ぺたうろさんとも相談して、瀬にいるボスを狙ってみたのだが、ワシにはどうしてもかけることができなかった。
瀬に出てくるくらいだから、やる気はあると思われたのだが、防御力が著しく上がっている模様。

雨もいよいよ本降りとなったところでカッパを取りに一度、休憩に入ったが、後から考えればここで毛鉤を作り直すべきだったのかも。
タイヤ交換をしそこね、毛鉤を見極められたワシは、その後急速にアタリがこなくなり、結局、後半は1尾も釣れなかった。
第4コーナーをカーブ、最後の直線を怒涛の勢いで追い越していったMKさんとは対照的な結果になってしまった。

釣り上げた魚の測定会場。
I先生、代表、K隊長、M女さん、ありがとうございました。

結果発表。
数釣部門1位MKさん(6尾)。
(同点の5尾が多数いる中、終了間際、執念で6尾目を釣り上げた)

サイズ部門第2位ぺたうろさん。

そして第2代チャンピオンは立川Mさん。
おめでとうございます!

それにしてもじつに楽しかった。
当日現場に居合わせたみなさま(虹鱒たちも)、素晴らしい1日を本当にありがとうございました。

さらなる詳細はこちらもどうぞ。
無事終了御礼。第2回Kカップ
Kカップ開催
TTCで釣り大会
K-Cupで使用した仕掛けと毛鉤。
K-Cup勝利者の談話を紹介
K-Cupに参戦してきました!−2−
K-Cupに参戦してきました!