シャロムの森ふたたび

シャロムでのツ抜け。次なる目標と定め、狙い続けて早3年近く。
なかなかうまくいかないのだが、今までやってきた感じからすると、今年もやはり暖かく日も長い6月くらいにチャンスがやってくるのではないかと。そんなことを漠然と考えながら今日もシャロムの森に入っていきます。

前回はR側を攻めたので今回はL側の中の中上流部L3、L4で申し込み。
L3の入渓点を忘れてしまったので、2本の堰堤を超えて更にしばらく行ったそれらしきところに車を停め、渓に降りる。前回同様、瀬に浮いているような魚は見られないので、今回も厳しいかもしれない。
用意した竿は修復したばかりの秋山郷改、ラインは先週K隊長から貰った縞々ライン3号。岩の上に座り込んで0.8号のハリスに毛鉤を結んでいると、流れの中に魚影をみつける。早速クイルゴードン、蚊と流すが見向きもされず。溜息交じりに下流側のほうに目をやると、そちらにも魚が見えたので毛鉤をそのまま流してみたが、こちらは毛鉤を見るなり走られてしまう。
いつもだとここですっくと立ち上がり自ら魚を走らせてしまうのだが、毎回同じことをしてても脳がない。
上流側の肩にいる魚はワシの存在にまだ気づかれていないようではあるので、今日はこの魚が走り出すまでひたすら前に進まないことにし、深さを変えながら、続けて毛鉤を流す。

剣羽根、そして次のフェザントテールニンフ(BHなし)。ここまできたところで遂に針先に反応が!
時刻は午前10時。釣り開始から既に1時間近くも経っているわりには入渓点からまだ1mも進んでいないのはさすがにどうかと思ったが、ひとまず午前中に1尾あげただけでも良し、と無理矢理自分を納得させて先へ。

しましまラインを使ってひたすら筋を流していくが、このライン、沈む毛鉤と相性が良いのか、水面へのプレッシャーも柔らかくツンツンツンと流れる感じがナイス。アタリは赤のマーカー部への変化でとるようにし、棚が変わらないようそのままフェザントテールを流すと…

昼までに4尾追加(最初の1尾で今日狙える毛鉤に見切りがついたことが良かったのかもしれません)。

L3中間点の中州まできたところで昼食をとる。

この調子だと、これは今日中にもしかするんじゃ…
期待に胸膨らませながらラーメンをすすっていると、胸につけているはずのフォーセップ、それにラインカッターも無くなっていることに気づく。
ああ… どっかに落としてきてしまったのか…
周囲にじっと目をやると水中になにやら光るものが! よく確認するとあれはワシのフォーセップ!
慌てて拾い上げ、さらに10m程下流の岸部でラインカッターも回収。ふぅ。あぶねぇ!

そんなこんなで釣りを再開したのは午後1時。
陽もあたりライズも見られるようになったのでここからはドライにチェンジ。まずは中州の左岸側の流れにいるのを狙ったがこれは2尾とも悟られ失敗。

右岸側。こちらは1尾空振りした後、ポケットを2つあがったところで出ました。

この辺りは元々釣れるポイントである上に今日は時合いもよいため、以後ポイントを打つ度に水面がわれる確変モードとなり…

午後2時半。あっさり10尾目をあげる。

シーズン入ったばかりで明らかに防御力が低い。

L3だとまだ岩魚がなかなか釣れず、逆にヤマメが外道に思えてきます(汗

ラッキーゾーンにも1本打ち込み得点しました。ドライに素直に出てくれるので実に楽しい。

午後3時半、陽もあたらなくなったところで、ようやくL3の終わりが近づいてくる。
暗がりだとしましまラインのステルス性が強すぎてよく見えない副作用も。

午後4時前に最後の1尾を釣っておわりにしました。

L3終点から上にあがる。

釣果16尾。バレ5尾。のらないのも5、6尾。いや面白かった! もう満腹!
長いことかかりましたが、皆様のおかげでようやくツ抜け達成できました。

至福状態で帰り支度を済ませ、車に乗り込み林道を下っていると、何やら走りに違和感が…
ん? なんかハンドル右側に寄れてね、この車?
嫌な虫の知らせにハッとなり、慌てて車を降りてタイヤを確認すると…

パ、パンク! この山奥で!

それでもシャロムの入口の看板のところから騙しだましに1kmほど走らせたところで遂にタイヤがぐにゃぐにゃになってしまい、これはダメだと観念し、JAFに電話する。
「スペアタイヤがあるなら出張交換可能。無い場合はタイヤショップまでレッカー移動(走行距離15km超は700円/km)可。ただし現在別件作業中。到着時刻は早くて夜9時過ぎ」
うーん… そんな時間に来てもらってもなァ、タイヤ屋さんもうやってないだろうしね。だいたい寝る場所が確保できんよね、それだと。
いろいろ考えているうちに、ギブアップしたこの場所がちょうどバンガローテント村のすぐ脇だということに気づき、早速受付所まで行き今夜1晩の寝床を予約した上で、JAFにはレッカー移動を明日に延期してもらうよう連絡を取り直す。

明日予定した登山は中止とあいなりました。残念。