「モクモデル」で毛鉤ケース作成に挑戦!

ヨシオクに出品される「モクモデル」で毛鉤ケース作成に挑戦してみます。

まずは鋸で慎重にパーツを切り取ります。あさりのない鋸が楽ですが、普通のでもいけます。重要なのはパーツに決して傷をつけないことです。所要時間15分。

切り取ったパーツを#400サンドペーパーを使って研磨します。赤い部分の傷が残りやすいですがここで消さないと最後まで残りますので諦めないようにします。
片側3時間、両サイドで6時間。テレビでも見ながらまったりやるのがコツです。アテゴムを使って丁寧にやらないと研磨面が歪むよ、と宮崎先生に教わりましたので、アテゴムを使ってやりましょう。

サイド同様に上下の部分も研磨します。ここも傷が残りやすいですが消えるまで先に進まないよう最初に覚悟を決めてやります。片側4時間、上下で8時間。導管に沿って磨きます。

磨き終えたところでアクリルレンズTK-55Pをはめてみました。レンズが割れてしまったら、リンク先で手に入れてくださいとのこと。

続いてケースの内側底面にネオジウム磁石(直径15mm厚さ1mm)を貼っていきます。磁力が強力過ぎるので横にスライドさせながら、1枚ずつ貼っていきます(無理にはがそうとすると割れます)。とくじろうさんに頼むとヨシオク落札者に限り1枚200円で譲ってくれるそうですが、割らないに越したことはありません。

底面穴の中央部にゼリータイプの瞬間接着剤を塗ります。接着剤がはみ出さないよう中央部のみに少な目に塗るのがコツです。

単三電池の先にネオジウム磁石をくっつけ底面穴に貼り合わせます。上からしっかり押さえつけると穴にピッタリはまりますが、硬い板の上でやらないと毛鉤ケースの底が抜けてしまうので要注意です。

磁石を貼り終えたら、ケースの表面を目止めをしていきます(磁石を埋め込んだ穴については不要です)。今回はCP-Z目詰めシーラーを使いました。A液:B液:シンナー = 1:1:1 を2度塗り(乾燥4時間ずつ)。

ミニサンダーとサンドペーパーを併用してムラが消えるまで丁寧に磨いていきます。所要時間5時間。サンディングはいつも精神修行です。

すべすべになります。白っぽくなるのは気にしなくて大丈夫です。

底面と磁石が十分接着されているのを確認したら、今度はネオジウム磁石の上に2液混合型のエポキシ接着剤を塗り(上から押し込んだ時に接着剤がはみ出ないように磁石に薄く塗ります)、丸い突板を貼っていきます。突板は薄く割れやすいので、突板の外周に沿って指で支えながら慎重に穴に押し込んで入れていきます。

サイドの穴(計4か所)にも、2液混合型のエポキシ接着剤を塗った上でヒートン用のネジ受けをつけます(ネジ穴が外側を向くように注意)。

蓋が開いてしまわないよう、ここにも2液混合型のエポキシ接着剤を塗った上で磁石を埋め込みます(磁石の極の向きに要注意、間違えるとケースの蓋が閉まらなくなります)。

ここもやはり2液混合型のエポキシ接着剤を塗った上で円筒丁番(BH104)をはめ込んでいきます。瞬間接着剤でやろうとすると、途中までしか入らない等アクシデントが発生した時に丁番がそこで固着してしまい、詰んでしまいます。
はめ込み作業は下が硬いところでやらないと丁番が底を突き抜け、ケースを破損してしまうので十分注意してください(この作業が最も難易度が高いです)。
万が一ケースを破損してしまった場合、これまたとくじろうさんに頼み込むとヨシオク落札者に限り毛鉤ケース上面2500円、下面2500円で気が向いたら削り直してくれるかもしれないそうですが、あまり期待しないほうがよさそうです。

丁番のはめ込み作業が完了したら、接着剤が乾くまで24時間放置します。接着が完了する前にケースの蓋を開け閉めすると丁番付近の木材に負荷がかかり木が割れてしまいますので、乾燥、接着が完了するまではみだりに開閉しないようにします。

さぁ、ここまでくれば勝利は目前。軽くサンディングをかけた後いよいよ塗料を塗ります。
今回はタフハードでいきます。
「スチールウールで擦っても傷が付かない程硬く…」とあります。本当だとすると凄いです。
A液:B液:シンナー = 2:1:2 を3度塗り(乾燥4時間ずつ)。塗膜に厚みを出していきます(塗りの間を1日以上あけないようにします)。

最後に塗幕を平滑にならすようサンディング(削り過ぎない)してマットな感じに整えた後、ジェルタイプのウレタンニス(クリア)をペーパータオルですりこむようにして2度塗り(乾燥48時間ずつ)。

最後にエポキシ接着剤でアクリルレンズを貼りつけ、完成になります。