長津川調整池公園

二家族でザリガニ釣り(というのは表向きで、私的目論見はテンカラ竿振訓練)をしに船橋長津川親水公園へ。
到着するなり子供等は隣の芝生広場でボール遊び。親父2人は実釣。
周囲はヘラ竿出してる人が3、4人。毛鉤はわし一人。
いいんですよ、日々是練習ですから。
風上から振ったので毛鉤はスーっと飛んでってくれたのだが、一切無反応。
ヘラのほうも反応が悪いみたいで、午後からはツレが鯉用の吸い込み仕掛けとリール竿を用意してくれたのでそれを池に放り込むと、子供とザリ釣りして遊ぶ。
ここは何故かザリでなく蟹が出る、それも沢蟹みたいなんじゃなく、10cm前後の妙に肥えたやつ。ザリ全部食われちまってねーか?
いずれにしろアミをもってきてないので強引に引っこ抜こうとするとどの蟹も水面まできたところでスルメを放してしまう。スルメにトリモチでもつけないとだめですな。
蟹の取り込み方を思案してると、吸い込み仕掛けの竿に強烈なあたりとドラグ逆回転のカチカチ音が!

フィッシュオン!

わし以外のメンバーは皆遠く向こうの芝生の上で昼寝モード中。ど、どうしますか…
状況的には皮の鎧だけ装備させられた初期キャラが町を出た途端、中ボスに遭遇したみたいな、RPGシナリオ的には必ず死ぬパターン。

がしかし今回は、人の竿、人の仕掛けだけに折るのとバラすのだけは勘弁!
簡単に降参するわけにもいかないので適当に遊ばせながら動きの止まったところでリールを巻き、HPを掠め取るように奪う粘着作戦を開始。
テンカラと違って道糸に余裕があるのが大きい。
最初はひたすらリールをカチカチ鳴らせていた中ボスも戦闘時間10分を越えた辺りから徐々にパワーを失っていく。
いつの間にか周囲にギャラリーもつき、結局この中ボス(60-70cm)鯉と格闘した時間は優に15分を超えた(釣りキチ三平か!)。

でだ。ようやくそのバトルを終え、足元まで引き寄せきった中ボスの口に引っかかった吸い込み仕掛けに手を触れようと、前方に向けて屈んだ瞬間

ポトリ…

わしの胸ポケットに入れてあったスマートフォンがブクブク泡をたてながら池に沈んでゆきました。